ついに出た「U2ポーズ」! 阪神梅野隆太郎捕手(29)が「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦で同点の5回、決勝の1号2ランを放った。2月に日刊スポーツが本塁打を打った際のパフォーマンスをファンから募集し、梅野が自選した新ポーズをお披露目。1発を含む4安打3打点で、9-8の打撃戦を制す主役になった。チームは今季デーゲーム16勝無敗で、1950年(昭25)の中日に並ぶ2リーグ分立後の日本記録。昼虎の快進撃が止まらない。

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阪神梅野がホームランパフォーマンスを始めたのは、昨季終盤だった。「甲子園でホームラン打った日に、なんか寂しいなあと思って」。いつもあるはずの大歓声がない。コロナ禍の影響を受けた聖地が、梅野自身も寂しかった。

「お客さん来れないし、少ないし、なんかテレビに向かってやれたらなあと」。その甲子園からの帰り道。梅野は車を運転しながら考えていた。昨年までの背番号は44。4と4を組み合わせたら…4合わせ…しあわせ…。そこから生まれたのが、両手の4本の指を合わせる「しあわせポーズ」だった。球場に来ることができない人にも、喜んでもらえる方法はないか。試合が終わった後も、1人静かに思いを巡らせていた。

ファンを思う心から生まれた、楽しいパフォーマンス。これからも快音と笑顔のポーズで、たくさんの人を喜ばせる。【磯綾乃】

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