ぽーんと跳ね返った打球を見て、法大・浦和博外野手(2年=鳴門)は「フェン直だと思いました。全力で走塁しようと」と、一気に二塁を回った。三塁に到達しようかというところで球審の腕がグルグル回った。1-0の3回2死一、二塁で右越えに3ラン。神宮で本塁打を放つのは初めてだった。

高校通算33本塁打で、高2、高3と夏の甲子園に出場。3年時は4番でチームを引っ張り、2回戦まで進んだ。大学でも、全体練習後に個別でスローボールやワンバウンドのボールを打ち込み、打力アップに努める。ただ、オープン戦ではAチームに入ったこともあったが、リーグ戦のベンチ入りはかなわなかった。フルスイングが持ち味。「ファウルでもプレッシャーをかけたい。強く振ることを意識しています」。秋のリーグ戦デビューを目標に、振り続ける。