オリックスには、打撃にも魅力が詰まった投手がいる。3日阪神戦(甲子園)に先発予定の山崎福也投手(28)は“甲子園記録”の保持者である。

日大三時代の3年春、センバツ甲子園に出場し、準優勝。計13安打を放ち、1大会における通算安打の最多タイ記録を樹立した。投手としても決勝までの5試合全てに先発登板するなど“二刀流”としてチームの躍進に貢献した。

「(甲子園の)イメージはすごく良いです。楽しみな気持ちが強い。(交流戦は)打席にも立てるチャンスがあるので」

ここまでのプロ通算は8打数2安打の打率2割5分で「来たボールをしっかり打つことだけ考えて打席に立ちます」と爽やかな笑顔を見せる。

打席から見える景色は「高校生のときの記憶しかないですね。なんか、懐かしい感じです。(甲子園は)高校生のときを思い出しますね」と浜風に髪をなびかせる。

打席だけでなく「マウンドも投げやすいイメージがある。高さだったりが、良い感じです」。阪神戦は過去3試合に登板して13回1/3で自責点0。好データが残るも「対決も少ないので、とくに意識はしていません」と、さらっと受け流す。

投げて、打って、走って-。ヘルメット姿の山崎福にも、注目が集まる。【オリックス担当=真柴健】