右手親指末節骨の骨折で離脱中の巨人坂本勇人内野手(32)が実戦復帰を果たした。

2軍戦に「2番DH」で先発すると、2打数1安打だった。1回1死の第1打席。フルカウントから125キロスライダーを捉え、中越えの二塁打を放った。3回1死一塁の第2打席には、内角高め136キロの直球を振り切るも、ややつまって中飛に倒れた。

指の状態について「良くなってるんで試合に出ている。1日でも早く1軍に戻りたいという気持ちで1カ月やってきた。今日試合に出られたということが一番よかった」と話し、安堵(あんど)の表情を見せた。

試合前練習中には、激励に訪れた長嶋茂雄終身名誉監督に手招きされ、打撃指導を受けた。真剣な表情で聞き入った主将は「本当に光栄な時間でした」とかみしめた。

5月9日のヤクルト戦(東京ドーム)で5回の一塁走者時に、捕手からのけん制球でヘッドスライディングで帰塁した際に負傷。今季はここまで36試合に出場し、打率2割9分9厘、7本塁打、14打点。