阪神は7日、元監督で20年2月に84歳で死去した野村克也氏の追悼試合を、同氏の誕生日の6月29日ヤクルト戦(甲子園)で行うことを発表した。

試合前に場内ビジョンで追悼映像を流し、黙とうをささげる。球場正面入り口などには野村氏の肖像パネルや阪神時代の背番号73、82番のユニホームをモチーフにしたバナーを掲出。イニング間のビジョンなどでは野村氏とゆかりのある阪神OBとの写真や「私の野村ノート」と題し、同氏から感銘を受けた言葉を掲載する。また、当日の入場者には数々の名言を紹介した特製の「野村ノート」をプレゼントする。甲子園歴史館でも29日から7月17日まで追悼特別展示として、当時のユニホームやサイン色紙などを展示する。

追悼試合は、昨年3月のオープン戦で行う予定だったが、コロナ禍で延期されていた。

同氏は南海(現ソフトバンク)、ヤクルト監督を経て99~01年に阪神監督を務めた。当時選手として指導を受けた矢野燿大監督(52)は「(野村氏は)プロ野球界に貢献された方だから。もちろんタイガースの監督を自分が現役の時にやってもらっていたというところでは、そこの野村さんの貢献度というか、野球界にもたらしたものというのはとんでもなく大きなものがあるという敬意があってこその(追悼)試合だと思う」と話した。

なお、29日の試合が雨天中止の場合は、7月14日DeNA戦で実施する。