巨人がジャイアンツ傘下3Aサクラメントから自由契約になった山口俊投手(33)と獲得合意したことが9日、分かった。

退団発表後は即座に獲得意思を示し、5日の帰国後は自主隔離中の山口と、電話やメールで交渉を重ねてきた。近日中にも正式に発表される。

首位阪神の猛追へ、大きな一手を打った。19年に15勝をマークし、投手陣をけん引した「どすこい右腕」復帰の朗報が舞い込んだ。エース菅野、若手エース戸郷、助っ人サンチェス、ここまで6勝の伸び盛り高橋の先発陣に山口が加わる。完投能力にたけ、登板過多が続く救援陣にも救いの一手になる。クローザー経験もありリリーフ登板も苦にしない。先発起用がベースとみられるが、多岐にわたる起用にも対応ができる。

山口はメジャー2年目の今年2月、ブルージェイズから自由契約となり、ジ軍とマイナー契約。マイナーで5試合に登板し、0勝3敗、防御率6・17。メジャー昇格は果たせず帰国を決断した。自身のインスタグラムで「夢を追ってメジャーに挑戦しましたが、力及ばずシーズン途中での帰国となります」と心境を吐露。19年オフに球団として初めてポスティングシステムを容認し、夢を後押しした巨人で再び、腕を振る。

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