ロッテ高浜卓也内野手(31)が支配下復帰後の初安打をマークした。

8回に一塁守備で途中出場し、9回先頭で打席に。日本ハム玉井から中前打を放った。腰の手術の影響で20年から育成契約に。今年5月31日に支配下登録され、8打席目での初安打に「とりあえず結果が出て、ホッとしました」と笑顔を浮かべた。

「打球が上がらないこと以外はしっかり打ちにいけてたので、結果が出ていなくて余計もどかしいのはあったんですけど。今までヒットを打った中で一番当たりが悪かったかもしれないですけど、ヒットになってくれて。そういうもんかなと。本当にヒットになってくれて良かったです」

そう、しみじみ振り返った。安打を打つと、一塁上には弟の日本ハム高浜祐仁内野手(24)が守っていた。“再会”にも特に目を合わせる様子はなかった。

そろって1軍公式戦に出場するのは、15年9月30日の日本ハム-ロッテ(札幌ドーム)以来、約5年9カ月ぶりとなった。弟は8回に二塁打を放ち、一塁を守る兄の前を駆け抜けていった。同じ試合での安打そろい踏みは、高浜兄弟にとって初めてのことだった。

「僕がもっとしっかりしていれば、もっと機会があったかもしれないので。14年目になって初めてなので、うれしい気持ちもありますけど、自分としては情けない気持ちもあるのかなと。もっと早く達成できていたかもしれないので」

5年9カ月のうちに、ともに育成契約を経験した。兄は「その段階はそんなに気にしてはないですけど」とし「お互い1軍でしっかりやるということだけを。向こうは結果出してるので、負けないように頑張りたいと思います」と引き締めた。ペナントレースはまだ折り返し地点。それぞれの戦いを続ける。【金子真仁】

ロッテニュース一覧はこちら―>