宮城で首位を守った。オリックス宮城大弥投手(19)が5回3安打無失点でリーグ単独トップの8勝目を挙げた。

5回2死満塁のピンチも山川を中飛に仕留め、無失点で切り抜けた。98球の球数なども考慮され、今季自己最短タイの5回で降板も、引き分けを挟んだ連敗を2で阻止。10年ぶりの8カード連続負け越しなしへ、チームを導いた。

「内容が一番大事だと思っているので、もっといい勝ち方ができるんじゃないかなと思っています。野手のみなさんに助けてもらった8勝です」

初回に栗山、3回に源田に死球。主力にぶつけた影響からか、制球のいい宮城が5回2死二塁から連続四球を出した。

「正直、いきづらい部分はありました。ぼくがインコースを嫌って投げていました。外一辺倒になると苦しい場面が多かったり、球数も増えた。インサイドは大事だなと改めて気付きました」

球宴最終中間発表で先発投手部門1位にいても、同世代のロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川らとの差を忘れない。佐々木朗らの登板日は「ツイッターやインスタで『すごい』と評判が出てくる。自分はまだまだ」と言う。それでも人気はすさまじい。この日から、まるっとした頭のイラストと「神様、仏様、宮城様」の文字入りグッズが売り出されたが、Tシャツ、タオルなどは即日完売。試合後、自身のTシャツを着てお立ち台に立った。丸刈り頭が宮城スタイルになりそうだが「(髪は)また伸ばしたいなと思っています」と言ってのけた。19歳の挑戦は止まらない。【堀まどか】

▽オリックス中嶋監督(2死球を出した宮城に)「まだ若いし、遠慮したのもあるかなと思う。プロですんで弱気になるのもなくしていかないといけないし、そう思われたら相手につけ入るスキがあるわけなので、もう1回、あそこの(内角の)精度をしっかり上げてほしいと思います」

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