雨の降りしきる神宮で巨人が4月1日以来94日ぶりの首位奪回のチャンスをふいにした。今季11戦負けなしと好相性を誇っていたDeNAを相手に、高橋のスクイズで幸先よく先制するも、以降は打線が沈黙した。12戦目にして初黒星を喫した。

リーグトップタイの8勝を挙げている先発高橋は粘りの投球を見せるも、3回2死一塁、宮崎に2ランを浴び、試合をひっくり返された。5回途中6安打2失点で降板。9勝目とはならず、眉間にしわを寄せ、小走りでベンチに下がった。「本塁打で逆転を許し、全体的にリズムの悪い投球で攻撃への流れを作れませんでした。今日の登板を反省して次にいかしたいです」と悔しがった。

2点を追う9回1死、大城の8号ソロで1点を返す。さらに若林、亀井の連打で1死一、二塁で一打逆転のチャンスを作るも、ウィーラーが遊ゴロ併殺打に倒れ試合終了。首位阪神が広島に敗れたため、勝てば「マイナス0・5差」で首位に立つチャンスだったが、ものにすることはできなかった。試合中には炭谷の楽天への電撃トレードが発表。惜別の勝利を贈ることも出来なかった。