日本ハム池田隆英投手(26)が、援護に恵まれず両リーグワースト8敗目を喫した。4日、ソフトバンク14回戦(那覇・沖縄セルラー)に先発。4回に四死球から乱れ2失点。その後、立て直せず4回1/3で8安打3失点で降板した。打線は今季6度目の0封負け。チームは今季最多タイの借金15に逆戻りとなった。

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まとわりつくような南国の夜風が、敗戦の後味の悪さを強調させた。今季6度目の完封負け。栗山監督は「一生懸命やっている中で、打線がなかなか点が取れなくても、何とかしていくのがこっちの責任。もっと、もっとやり方があるかもしれない」と思案を巡らせた。3年ぶり沖縄での主催2試合は2連敗。7月最初の試合は、重苦しいスタートとなった。

強烈な西日が差し込んでいた0-0の中盤4回。先頭から四死球でピンチを背負うと2点の先制を許した。5回にも四球が絡み失点。今季最短4回1/3で8安打3失点。自身2連敗で、両リーグワースト8敗目を喫した。「4、5回と相手のカウントが有利になったと同時に、取れるアウトを取れず苦しい展開が続いてしまいました」と悔やんだ。

酷暑の中、右腕を振った池田の背中を押すことが出来なかった。池田の先発時の援護点は、攻撃イニング69回で15点。平均援護点1・96は、10試合以上先発した投手でセ・パ両リーグ合わせて最も低い(3日時点)。右腕は「反省することが多くあり、次回に生かしていかなければならないと思います」と、気丈に敗戦の責任を背負った。

チームは今季最多タイの借金15に逆戻り。今季初の3連敗を懸けて沖縄上陸も、夏場の反攻へ弾みを付けることは出来なかった。「なかなか乗り切れないのでね。何とか、何とか、もう1回いろいろ考えて、しっかりやっていきます」と指揮官。南から北へ、今度は2年ぶりの旭川開催で仕切り直す。【田中彩友美】