全ウの阪神西純矢投手(19)が、優秀選手に選ばれた。

試合後の表彰式では拍手の中、賞金50万円とトロフィーが贈られた。またMVPはヤクルト内山、もう1人の優秀選手賞はロッテ小川が受賞した。

西純は先発で2回無安打無失点、4奪三振と完璧な投球を見せ、最速は151キロをマーク。直球を主体に力強く打者を圧倒した。「自分でもこんなにいいピッチングができると思っていなかったんで、すごい良かったかなと思います」。降板後のインタビューでは、手応えばっちりの様子だった。

初回、全イの先頭の楽天武藤を初球で二ゴロに仕留めると、DeNA森、日本ハム万波を連続三振。2回も4番の西武渡部を三ゴロに打ち取り、後続を連続三振で締めた。「ここ最近、ずっと三振を取るということを意識してやっていて、それができたんじゃないかなと思います」。狙い通りの投球となった。

阪神からは4人が出場。第1打席で凡退したチームメートの小野寺、井上について、西純は「いやーちょっと大きいのを狙おうとして力んでるのかなと思いますね。みんなホームラン狙うって宣言していました」と、気合が入っていたことを明かした。

西純は6月13日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で5回9失点と炎上してから、フォーム改造に着手。これまでは投球動作の中で、上げた左足に構えたグラブを当てて間を作っていたが、その動きを外してシンプルにした。創志学園の4学年上の先輩にあたる広島石原とバッテリーを組み、持ち味のダイナミックな投球を見せた。

高卒2年目の今季は5月19日のヤクルト戦でプロ初登板初先発し、5回を無安打無失点でプロ初勝利を飾っている。【磯綾乃】

【関連記事】阪神西純矢プロフィル

【関連記事】フレッシュ球宴詳細スコア