25年ぶりの悲願Vへ、本気の補強だ! 96年以来のリーグ制覇を目指すオリックスが26日、ドジャース傘下3Aオクラホマのランヘル・ラベロ内野手(29)と契約を締結したことを発表した。

契約は単年で年俸は3500万円(金額は推定)。背番号は42と決まった。この日、大阪・舞洲の球団施設で取材に応じた森川球団本部長は「シュアな打撃で、チャンスに強い。シーズン当初から打線の得点力アップが課題で獲得に動いていた。数年前から獲得リストに入っており、本人の日本でプレーしたいという希望で(契約が)固まった」と獲得経緯を説明した。

来日時期は未定で「(後半戦に)間に合うかどうかは(PCR)検査の結果などもある。こちらとしては希望しています」と早期のチーム合流を願った。

ラベロはキューバ出身の右打ちの一塁手。メジャー出場は42試合ながら、マイナー通算896試合で打率3割2厘、70本塁打、509打点の成績を残している。今季は3Aで26試合に出場し、打率4割7厘、8本塁打、27打点をマークしており、期待は高まる。

前半戦首位ターンを決めたチームは2位楽天と1・5ゲーム差で、3位ロッテとも2・5ゲーム差と“混パ”を勝ち抜けたい。新助っ人が起爆剤になり、Vをたぐり寄せる。【真柴健】

 

◆オリックス助っ人事情 ラベロの獲得でオリックスの外国人は野手4、投手2の構成になった。ラベロは外野も守れるが、主に一塁起用が想定され、モヤとの競争が見込まれる。DH候補にもなる。不振だったメジャー282本塁打大物助っ人ジョーンズは、代打で活路を見いだしており、ベンチに欠かせない存在。一方、長打力を見込んで楽天から再獲得したロメロは故障がちだ。投手陣はディクソンがコロナ禍で来日できず退団。来日2年目のヒギンスは勝ち継投で起用されており、新助っ人のスパークマンは先発を期待される

 

◆ランヘル・ラベロ 1992年4月24日生まれ、キューバ・ハバナ出身。10年全米ドラフト6巡目でホワイトソックスの指名を受け、アスレチックス傘下を経て、19年カージナルスでメジャーデビュー。メジャーでは一塁のほか、左翼や右翼での出場もある。185センチ、106キロ。右投げ右打ち。

 

◆ラベロスタメン時のモデルオーダー

1番 センター福田

2番 サード宗

3番 レフト吉田正

4番 ライト杉本

5番ファーストラベロ

6番 指名打者モヤ

7番セカンド安達

8番 キャッチャー伏見

9番 ショート紅林