東京オリンピック(五輪)金メダリスト、柔道男子66キロ級の阿部一二三似の広島田中広輔内野手(32)が猛打賞を記録した。

はっきりとした顔立ちのイケメン金メダリストには、東京五輪開幕前から周囲にも「似ている」とよく言われていたという。金メダル獲得が刺激となったか、エキシビションマッチ自身初打席から快音を響かせた。「7番三塁」で先発出場し、2回に中前打、4回には右翼線へ二塁打。9回は左翼線へ二塁打となり、一、二、三(塁打)とはならなかったものの、両軍ただ1人猛打賞と存在感を放った。

本職ではない三塁守備でも、2回に三塁線へのライナーをダイビングキャッチし、4回のフェンス際のファウルフライを好捕。守りからリズムをつくる本来のスタイルで好結果を呼んだ。

後半戦まで、まだ2週間以上の調整期間がある。「しっかりと自分のやるべきことを考えながらやりたい。まだシーズンは長いので、しっかりと残りのシーズン戦えるように頑張りたいと思います」。目先の結果に一喜一憂することなく、足元を見つめた。