DeNA三浦大輔監督(47)が、ベテラン田中健二朗投手の1軍復帰登板に目を細めた。「公式戦でないので復帰といっていいか分からないが、まずはマウンドに立てて無事に投げられたということで、非常に良かった。本人にとっても大きな前進だったと思います」。昨年はファーム監督として、リハビリを間近に見ていた。それだけに、感じることも多かった。

田中健は最速は144キロとスピードは出ていたが、2四球に1安打と制球を欠いた。だが、三浦監督も、この日ばかりは内容を不問に付した。「ちょっとまだ内容とかボールは高かったですが、まずは今日は投げられたということが大きかったと思います」。ベンチに戻った左腕に声をかけた。「『まずはマウンドで投げられてよかったな』と話した。細かいことも少し。表情を見ても久しぶりの1軍での登板で興奮もして緊張もあったみたいで大粒の汗をかいてましたが、本当にいい表情をしてましたね」と話した。

後半戦に向け、左腕の石田を救援から先発に転向させた。公式戦で田中健が1軍に入り込む余地はありそうだ。【斎藤直樹】