DeNAタイラー・オースティン外野手(29)が東京五輪の閉会式で日本代表に交じっていた理由を明かした。

12日は横須賀市内の球団施設で全体練習に合流。報道陣の取材に応じた。米国代表として出場した五輪の閉会式では、日本の野球選手らと一緒に入場していたが「先に『日本の選手たちは閉会式に来るのかな』と(ヤクルト)マクガフと話していた。彼らを見つけたので声をかけた。田中はヤンキースで一緒にプレーしたし、あらためて『おめでとう』と話した」。当初は別の場所にいたが、元同僚の姿を見つけ、祝福しに行ったとした。

五輪は夢舞台だった。「素晴らしい経験でした。今まで野球をしてきて1番の経験だった」。来日前、東京五輪に出場することは考えもつかなかった。だが、高校時代から夢だった、チームUSAのユニホームを着ることがかない、「国を代表するユニホームを着て試合をできた。米国だからでなく、それぞれの選手が、自分の存在よりも大きなものを背負って、皆が見ている中でプレーできた」と喜びを語った。

ペナントレース再開に向け、体調は万全だという。東京五輪ではDHで出場していたが「体の状態はまったく問題ない。すごくいい状態だと思う。(DHは)特別な理由はわからない。能力ある選手が多く、個人的に彼らの方が守備面は自分より優れていると思ったので、不思議だと思う気持ちはなかった」。前半戦はリーグ4位の打率3割1分4厘、19本塁打、49打点。銀メダルを獲得した大砲が、後半戦も初戦から主軸を打つ。【斎藤直樹】