東京オリンピック(五輪)の侍ジャパンで打撃投手を務めたDeNA福本誠査定担当補佐兼打撃投手(45)が13日までに、チームに復帰した。

首脳陣や裏方にメダルの授与はないが、同僚の山崎康晃投手から金メダルをかけてもらい「重かった。勝ってすべてが報われた」と喜びを口にした。

大会中はホテルと球場の往復で、コンビニに出掛けることさえ許されなかった。1度だけ福島滞在中に30分だけホテルと直結するコンビニが30分ほど貸し切りになり、アイスクリームなどを購入した。ホテルの部屋に冷蔵庫はあっても冷凍庫まではないため、渇望していた。アイスを食べるといったささいなことが、とても楽しく思えるほど、張り詰めた毎日を過ごしていた

メダルはないが、選手、首脳陣ら全員分のサインを入れた侍ジャパンのユニホームが授与された。4人の打撃投手は年齢の高い順に背番号をつけていた。東京出身で本拠地横浜スタジアムで決勝が行われた五輪。「101」のユニホームは、一生の宝物となった。【斎藤直樹】