阪神が屈辱の記録も献上し、完敗で首位陥落の危機を迎えた。

先発のドラフト2位伊藤将司投手(25)が誤算。試合前時点でDeNA戦は4戦3勝、防御率1・20と得意にしていたが、3回5失点で6敗目(6勝)を喫した。

2回には申告敬遠直後の2死満塁で9番の大貫晋一投手(27)に痛恨の先制2点打を献上。矢野燿大監督(52)は「そりゃ痛いわな。一番確率の高いところで」と嘆くしかなかった。

投手陣は10失点と苦しみ、牧秀悟内野手(23)にプロ野球新人初のサイクル安打まで許した。

打線はドラフト6位の中野拓夢内野手(25)がタイムリーを含む2安打2盗塁と奮闘。球団史上5人目の新人20盗塁を達成してリーグ単独トップに躍り出たが、主軸に元気がなく2得点にとどまった。

指揮官は主軸について「チャンスで回るからね。毎日毎日打てるわけじゃないけど、そういうところが打ってくれないと、チームのムードが一気に上がって活気づいてというところにはつながりにくい」とさらなる奮起を期待した。

2位巨人とのゲーム差が1、3位ヤクルトとのゲーム差が2に縮まり、26日DeNA戦の結果次第で首位陥落の可能性が出てきた。