ソフトバンクが1点リードの9回に追いつかれ、今季17度目の引き分けとなり、球団記録およびパ・リーグ記録を更新した。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。

-1点差の9回に嘉弥真、板東で追いつかれた

工藤監督 板東も少しプレッシャーのあるところだったので、少しでも楽にと左の嘉弥真で(吉田正を)打ち取ってくれればという思いがあった。ちょっと深く考えすぎたかなと思いますけど、いろいろみんなで話をしたうえで、まず1人、嘉弥真で打ち取ってもらおうと。昨日も良い抑え方をしたので。(甲斐)拓也に聞いても「そのイメージはあると思うので、外の変化球でいけると思います」と聞いたし、ちょっと行かせてもらいましたけど、結果的にはフォアボールになってしまって失点につながってしまった。(四球を)出したくて出している人はいない。一生懸命投げた結果。9回に点を取られても、5、6回に点を取られても一緒というふうにとらえれば。ピンチの中で板東も抑えたし、プラスにとらえてまた明日というところですね。

-守護神岩崎はコンディション不良で登板回避が続く

工藤監督 う~ん、まぁ(試合の)途中でピッチングコーチからも話があって「やめとこうか」ということになりました。また明日の様子という形になるんですけど、あんまりズルズルいくのも良くないかなとも思う。かといってあれだけのピッチャーを全く見ないという訳にもいかないので、明日まではどうなのかと本人とも確認を取りながらやれたらなと思います。それでもどうしても難しいというようであれば、ちょっと時間をつくった方がいいのならば考えないといけない。

-どこのコンディション不良か

工藤監督 肘の張りなんだけど、ちょっと思ったよりは時間がかかっている。最終的に肘の感じは本人にしか分からないし、投げてみた感じっていうのもある。試合に投げて何かをやってしまったら、時間はかかる。今の状態で投げた時に、悪くなったら嫌だなと僕らの中ではある。

-右肘は18年に手術歴があるだけに慎重

工藤監督 そこもある。本人的には投げないとどうなのか分からないと。でも気持ちは大事だと思うので、また明日見てというところ。

-9回は無死一、三塁で内野前進せず。引き分けはOKだったのか

工藤監督 そうです。もうあれで前に来ていて長打が出たら、サヨナラになる。たとえ同点だったとしても、負けないというふうにするのがベストだなと僕は思いました。

-引き分けで耐えたという印象か

工藤監督 耐えました。耐えましたよ。野手の人も頑張って2点取ってくれた。最終的には負けないことがこれからのゲームにつながってくると思う。つながるかつながらないかは、負けが少なければということになる。負けが1つ増えるよりは引き分けが1つ増える方がよっぽど良い。そりゃ勝ちたかったですけど、そうできないゲームもあるわけで、そこは割り切ってまた明日。しっかり頑張っていきます。