13年ぶりの宮崎は苦々しい敗戦になった。ソフトバンクは08年以来となる、キャンプ地の宮崎での主催試合。だが先発東浜が楽天打線に3被弾し、痛恨の逆転負け。7月9日以来の借金1となった。

100試合以上を消化してからの借金は工藤政権初で、12年以来。9月以降の借金(1日は試合なし)も、最下位に終わった08年以来だ。崖っぷちに立たされた工藤公康監督(58)は「負ければ借金ができるというのはわかっていることなので。勝てばまた戻ることなのでね。勝つことだけを考えてやっていくことがぼくらにとっての最善」と話した。

3発の「楽天花火」を食らった後、7回裏のあざやかな花火は、宮崎の空にむなしく打ち上げられた。先発の東浜は初回1死で鈴木に先制ソロ。味方が逆転した直後の4回に、カスティーヨに同点2ランを浴びた。続く5回に島内に3ランを許し、一気に勝ち越された。右腕は「自分のミスで今日のような試合展開になってしまった。本当に申し訳ないです」と敗戦の責任を背負った。

これで4カード連続の勝ち越しなしが決定。首位オリックスも敗れたため、ゲーム差は6のままだが、苦しい状況に変わりはない。リーグ連覇へ、このままズルズルと行くわけにはいかない。【山本大地】