巨人中島宏之内野手(39)が、西武に所属した10代から切磋琢磨(せっさたくま)し、ともに成長した西武栗山の2000安打達成を祝福した。

中島 クリ、2000安打達成おめでとう。ずっと一緒にやってきて、ほんまにいろんな思いがあるけど、おめでとう、という言葉に尽きますね。

西武時代は時間や場所を問わず、顔を付き合わせれば、2人で打撃を追求した。宿舎の部屋ではハンガーを、飲食店でははしを、風呂場ではタオルをバットに変えて、スイングした。

中島 全然、違う話をしてても、急にバッティングの話になって。ご飯食べてるのに、2人で立ち上がって、どうなってますか? こうですか? とかね。

昔を思い出しながら、笑い声が漏れた。「2人でいたら、何でもバットに変わるんですよ。お店の方とか、何してるんやろ? と思ったかもしれませんけど」と回想。「やってみよう」と2人で激論した「打撃論」をすぐに試合で実践し、また試行錯誤を重ねた。

20代前半のころ、試合では栗山と同い年の中村を含めた3人で相手投手の情報を共有し、対策を練った。「3人でベンチに座って、このピッチャーはこんな感じだったとか話をして、打席に立ってましたね」と懐かしんだ。

若いころ、ともに夢見た記録を達成した。「年は僕が1歳上ですけど、僕から見れば友達みたいなもんですから。だから、仲のいい友人として、ほんまにうれしいですよ」と、また笑った。【久保賢吾】