巨人が長いトンネルを抜けた。広島との接戦を制し、連敗を6でストップした。

11日ぶりの勝利に貢献したのが、巨人が誇る「スガコバ」バッテリーだった。自身3度目の中4日で先発した菅野智之投手(31)は1点リードの2回に鈴木誠に同点となる一発を浴びたが、その後は丁寧に我慢強い投球で援護を待った。

ロースコアの投手戦に終止符を打ったのが、同学年で女房役の小林誠司捕手(32)だった。7回2死、広島床田のスライダーを振り抜き、左翼ポール際へ今季1号ソロ。19年7月4日の中日戦以来、801日ぶりの一発が決勝打になった。

試合後、原辰徳監督(63)は時折笑顔を見せながら、試合を振り返った。主な一問一答は以下の通り。

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-連敗が6で止まった

1つの勝利というのはね、ひじょうに険しくという時もあれば、さらっといくときもある。ましてや今回の勝利というのは、かなり険しい状態で勝ったというところですね。

-菅野が7回1失点

球持ちが非常によかったと思いますね。本来の智之に戻りつつあるというところだと思いますね。いろんなものを呼び水としてもらいたいね。打撃においてもピッチャーにおいてもいろんな形で、呼び水にしてもらいたい。しなければいけませんね。チームとしてもね。

-小林が2年ぶりの本塁打

そうですね。まあ少し、こういう感じで(目をこする動作)見ましたけどね(笑い)。ナイスバッティングでしたね。

-目を疑った

いや疑ったんじゃなくて!(笑い)。「えー」じゃないな、「オッ」という感じで。バッティングは悪くないんですよ、このところ。練習通り出たというところだと思いますよ。まあ、1本で語ってはいけないよね、まだね。これも呼び水としてもらいたいね、彼自身の中でね。

-9回は畠

一番、今うちではリリーバーとしていいという状態で、ミヤ(宮本投手チーフコーチ)も話して決めたんだと思いますね。

-畠はプロ初セーブ

そうですか。もう少し真っすぐを放ってもいいかなという気はするけどね。でも今日はいろんな意味でいい野球人としての呼び水となったと思いますよ。

-本拠地にいい勢いで帰れる

ゲームというのはまだまだこれから続きますけれども、1つね、いい状態で、いい精神状態で、明後日から戦うことができるというのは思います。