フェンス際の大飛球をジャンピングキャッチしたロッテ藤原恭大外野手(21)の口元が動いて見えた。

「危なかった~と思ったので、たぶん」

不安もあった。5日の日本ハム戦で左ふくらはぎに死球を受け、今カードから1軍に復帰した。

「一番怖かったのは守備だったんですけど、この3試合は思ったより動けましたし、全然気にすることなく動けたので、そこは一番自分の中で良かったかなと思います」

7回、先頭の日本ハム近藤の大飛球をキャッチ。得意とする後ろへの打球だけでなく、課題としていた前方のライナーも連日の好捕。3連戦で安打はなかったが、この日は両チーム唯一の得点となる犠飛を放ち、勝利に貢献した。

欠場した9試合、チームは6勝1敗2分けだった。「逆にずっと勝ってたので、自分が入って流れを崩さないかなという心配がありました」。そんな心配も、3連戦の2勝1敗で吹っ飛んだ。実戦感覚も戻り始める頃。ひと振り、ワンプレーで、流れを変える。【金子真仁】

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