ミキハウスが05年以来16年ぶりに都市対抗出場を決めた。陣田匡人監督(42)は「率直にうれしいです。第2代表はできすぎです。今年は会社が50周年。良いニュースを持って帰れて恩返しができてよかった」と笑顔がこぼれた。

先発の栗山拓巳投手(31=履正社医療スポーツ専門学校)が6回無失点。2番手の高橋康平投手(32=天理大)も0を並べ得点を与えなかった。

打線は2回1死から7番の堅田啓太郎外野手(25=大体大)が今季初の右越えソロ本塁打で先制した。4回には1死二、三塁で1番の立花允夫内野手(30=天理大)が2ランスクイズに成功。その後も適時打が生まれ、この回3点を奪った。

近畿第2代表として都市対抗への出場を決めた。先発の栗山は「やっと(都市対抗に)出場できた」と語ると、立花も「会社が苦しい中でも活動させてもらっている。まずは感謝の気持ち。結果で恩返しできてホッとしている」と喜びに浸った。

95年創部で05年に初めて都市対抗に出場。同年に解散し、クラブチームのスポンサーとなった。19年に再登録して今年が再開後3年目。現在はチーム全員が社員となった。本戦に向けて陣田監督は「目の前の一戦一戦を戦うということは変わらずやっていきたい。50周年にはなむけできるように1勝したい」と話した。【林亮佑】