この日34歳の誕生日を迎えた阪神ジェリー・サンズ外野手が、バースデーサプライズを受けた。

試合前練習でサンズがフリー打撃の順番を待っている時だった。突然、球場に英語のバースデーソングが大音量で流れると、坂本誠志郎捕手(27)が特大のチョコレートケーキを手に登場した。実はこのケーキは、8月に米国に帰国したサンズの家族からのプレゼントで、代表して坂本が手渡した。

「本当にうれしいね。奥さんがケーキをプレゼントしたいということは言ってくれていたけれども、まさかこういう形でチームメート通じてプレゼントしてもらえるとは思っていなかったし、チームメートと一緒にこうして楽しむこともできたから、本当にありがたいよ」。

サンズは突然の出来事に驚きながらも、バースデーケーキを目の前に満面の笑み。野手陣が集まり拍手で祝福すると、手を挙げて応えた。離れて暮らす家族からこれ以上ないパワーをもらった様子。「彼らは学校やいろいろすることがあって帰国したから、離れて暮らすことは仕方のないことだけれども、力に変えてまた家族のためにも頑張ろうと思う」と、意気込みをあらたにした。

阪神はこの日から甲子園6連戦。逆転Vへ負けられない戦いが続く中、チームがまた心を1つにする時間となった。