パ・リーグの首位争い初戦は、「T」のメモリアル弾で「M」のマジック点灯を阻止した。オリックスT-岡田外野手(33)が1点を追う4回、通算200号となる決勝3ランを放った。ロッテは先発石川歩投手(33)がともに初球をとらえられた2本塁打で3敗目を喫した。今日29日の第2戦でロッテが勝てば、マジック18が点灯する。

     ◇     ◇     ◇

首位ロッテの優勝マジック点灯は持ち越しになった。4回、先発石川がオリックスT-岡田に逆転3ランを浴び、決勝点になった。6回の紅林のソロも合わせ2本とも初球。石川は「本当に申し訳ないです」と言葉少なだった。

今季のオリックス戦の被本塁打は28本になった。そのうち4番杉本が12発。当然、研究もしている。ここ4試合は3回までには本塁打を許していない。ここ3戦は3回までの失点もなし。ただ中盤にエアポケットに陥っている。井口資仁監督(46)も初球の2被弾に「もっと丁寧に入っていかなくちゃいけないところ」と指摘するしかない。

打線もやられたままでは終われない。前回8月15日の対戦では、山崎福に打者1巡目は1安打4三振。今回は1巡目で三振はなく、前回に代打本塁打を放った山口は、この日は7番スタメンで第1打席から先制ソロを放った。残り23試合。29日に勝利すれば、マジック18が点灯する状況に変わりはない。価値ある1勝のために、長いシーズンの経験と蓄積を悔いなきよう生かす時だ。【金子真仁】

【関連記事】ロッテ-オリックス ライブ詳細スコア