猛追もあと1歩及ばず-。ヤクルトの連勝が9でストップした。2点差に迫った9回には2死一、二塁とサヨナラの好機をつくったが、村上の右翼への大きな飛球はフェンス前で失速した。16日ぶりの黒星を喫した高津監督は「打つ方はなかなかチャンスがなかったですが、よく頑張って盛り返したのかなと思います」と振り返った。

7点の大差をつけられた5回に打線が目を覚ました。1死一、三塁から代打宮本の適時打で1点を返すと、さらに2死一、二塁で青木が適時二塁打。山田も続き、打者一巡の猛攻で4点を挙げた。9回には、川端の25本目の代打安打をきっかけに追加点を奪い、最後まで粘りを見せた。

21歳村上から野手最年長39歳青木まで、各年代がそれぞれの役割を果たす燕軍団。指揮官は「今日負けたことによって、明日気が抜けるわけでもないですし。もし今日勝っていても、明日、しっかりした気持ちでグラウンドに立たなきゃいけない。その気持ちは変わらないです」と引き締めた。連勝こそ止まったが、その勢いはまだまだ続きそうだ。【鈴木正章】

 

▼ヤクルトが13日中日戦以来14試合ぶりに敗れ、優勝マジック点灯は最短で10月1日に延びた。1日の条件はヤクルトが30日からのDeNA、広島戦に○○か○△(順不同)、阪神が広島、中日戦に●●でM17が出る。

▽ヤクルト青木(5回に3試合連続マルチ安打となる適時二塁打)「甘い球は積極的にという気持ちで打ちました。タイムリーになってくれて良かったです」