大学NO・1の最速150キロ左腕、西日本工大(福岡)の隅田知一郎(ちひろ)投手(4年=波佐見)は、4球団競合の末に西武が交渉権を獲得した。

福岡県内の同校で行われた会見では「新人王を目指して頑張りたいです」と、力強く目標を語った。

巨人、西武、ヤクルト、広島の4球団から指名を受けた。西武が交渉権を獲得した瞬間、緊張していた顔は少し緩んだ。「西武さんから(1位指名を)公言していただいた時から、うれしく思っていました。これからプロ野球の世界に飛び込んで、日本を代表する左腕になり、日の丸を背負って戦っていけるように頑張ります」と笑みをこぼした。

西武のイメージには「バッティングが強い。即戦力として打撃の方を信じて腕を振りたい」と話した。「自分のいろんな長所があるけど、全てが通用するとは思ってない。1つ1つの課題をクリアして自信に変えたい」。目標とする投手にはソフトバンク和田の名を挙げ、対戦したい打者には「オリックスの吉田正尚さんです」と強気発言だ。

「ここまで野球をやらせてもらった両親に『ありがとう』と伝えたいです」。結果で最高の恩返しをしていく。

◆隅田知一郎(すみだ・ちひろ)1999年(平11)8月20日、長崎県大村市生まれ。西大村小2で軟式野球を始める。西大村中-波佐見。高3で夏の甲子園に出場し、1回戦敗退。西日本工大では1年春からベンチ入り。最速は150キロ。変化球はカーブ、スライダー、カットボール、ツーシーム、チェンジアップ、スプリットと多彩。50メートル走6秒5。遠投120メートル。177センチ、76キロ。左投げ左打ち。