ヤクルト高津臣吾監督(52)が、ドラフト会議を総括した。即戦力投手を2人、野手1人、高校生の投手と野手を1人ずつ指名。指揮官は「バランス良く指名ができた」と満足げだった。

ドラフト1位で法大・山下輝投手(4年=木更津総合)の交渉権を獲得。西日本工大・隅田の抽選で外したが、山下を2球団競合の末、引き当てた。「左投手、即戦力を狙っていた。山下くんを指名できて良かった」とうなずいた。

2位では明大・丸山和郁外野手(4年=前橋育英)を指名。「外野手の左。脚力のある選手がほしかった。守備力と脚力はアピールポイント」と説明した。

3位には日本通運・柴田大地(24=日体大)を指名。「リリーフとして考えている。強い球を投げられる」と評価した。4位に宇部工・小森航大郎内野手(3年)、5位には享栄・竹山日向投手(3年)を指名。「これから入団して、鍛えて、大きく成長させないといけない。3年後、5年後、10年後スワローズがどうなっていくかは、今日指名した高校生あたりが中心となっていく存在になっていかないと。そういう希望は持っています」と表情を引き締めた。育成では、BC・信濃の岩田幸宏外野手(24)を指名した。

セ・リーグ首位を走る中で迎えたドラフト会議。目の前の試合に勝ちながら、常勝軍団化への土台を築く。「勝てるチーム、選手に育っていってほしい」と期待していた。