西武4位指名を受けた八王子学園八王子(東京)・羽田慎之介投手(3年)は名前を呼ばれた瞬間、目を見開いた。「もう少し、下位で指名されると思っていました。正直、驚いて、その後、少しホッとしました」と打ち明けた。

身長191センチで、最速149キロの大型左腕。甲子園には出ていないが、高い能力は早くから注目されていた。ただ、左肘痛のため、高校最後の夏は投げられないまま終わった。「悔しかった」。一時は進学も考えたが、最終的には安藤監督にも背中を押され、プロ入りを目指すことを決意。医師からもキャッチボール再開のOKをもらった。「もう完治しています」。

西武とは赤い糸で結ばれていたのかも知れない。球団の本拠地である埼玉・所沢出身。自宅は、ドームまで自転車で15分ほどの近さだ。小さい頃から、よく観戦に行った。その西武から指名を受け「12球団の中でも一番思い入れのある憧れのチームです」と喜んだ。

東練馬シニア時代は控え投手の立場だった。高校入学時の最速は、130キロに届かなかった。「甲子園には出られなかったけど、(プロ入りという)目標の1つは達成できました。3年間、高校で努力して良かったと思います。長年、プロでやっていける体をつくって、技術面を上げていければと思います」。これからも、上を目指していく。