球界を代表する豪腕を目指す。プロ野球ドラフト会議で、ソフトバンクから3位指名を受けた北海の木村大成投手(3年)が一夜明けた12日、プロ入りへ準備を始めた。同校グラウンドで、巨人育成10位指名の大津綾也捕手(3年)とともにキャッチボールなどで体を動かした。「(ソフトバンク)モイネロさんは三振がすごく取れている。自分の理想でああいう投手になりたい」と目標を挙げた。

昨夜、自宅に帰り眠ったのは午前0時ごろ。携帯電話に祝福のメッセージが200件ほど寄せられていた。「まだ実感がなくて、いろんな人からメッセージをもらったり、学校でおめでとうと言ってもらったりして、少しずつプロ野球選手になるんだなと思っている」。昨年秋の全道大会決勝で投げ合い、ロッテに育成1位で指名された旭川実の田中楓基からも連絡をもらい「おめでとう」「頑張ろう」と互いにエールを交換した。

昨年まで4年連続日本一の球団からの3位指名。この日は早速、福岡のテレビ局から取材を受けるなど期待は大きい。「1軍選手が数多くいるイメージ。成長できる場所だと思う」と、活躍する姿を思い描いた。【山崎純一】

○…大津が決意を新たにした。ドラフト会議から一夜明け、ブルペンで木村の投球を受けるなど、体を動かした。巨人からの育成指名に「覚悟をもって野球をしないと。アピールして、しっかり食らい付いていきたい」。今までバッテリーを組んだ木村と「自分が活躍して支配下になって日本シリーズで戦いたい」と話した。