敗戦の中、阪神近本光司投手が今季60度目のマルチ安打で奮闘した。3戦ぶりに1番中堅で先発。

初回に広島玉村の初球、145キロ直球を中堅へ運ぶと、3回1死二塁の第2打席でも初球のスライダーを捉えて右前打を放った。得点にはつながらなかったが、積極的な姿勢で打線を引っ張った。

シーズン60度以上のマルチ安打は、2リーグ制後の阪神では10年マートンの67度以来で2人目。矢野監督も「自信にしていいんじゃないの。自分で自分のスタイルというのがだんだん築けて、それで結果が出て。右肩上がりにはなかなかいかないんだけど、それを実際にやっているわけだから」とたたえた。

安打数も177本とし、最多安打のタイトルへ独走中。打率も3割1分8厘をキープし、トップの広島鈴木誠に7厘差で追う。好調のリードオフマンが最後まで打線を引っ張る。