6位DeNAは22日から、5位中日と横浜で2連戦に臨む。残り4試合で2・5ゲーム差。直接対決に1敗でもすると、最下位が確定してしまう。三浦大輔監督(47)は横浜スタジアムで指名練習に臨んだ21日、「まずは勝つ。その中でやらなければいけないことがある。昨日もあったが、ミスを減らしていくこと。若い選手も出ていますから、そこで経験をつかんでもらわないと。もちろん公式戦でお客さんも入っているし、そこ(勝利)が第1条件だけど、課題克服のためにいろいろやっていかないと」と話した。

後半戦だけで4勝を挙げているロメロを、中7日で先発させる。中日戦は防御率0・44で、2勝0敗、1完封とカード別で最高の結果を残している。まずは万全の態勢を敷いた。

CS進出が消滅後、森敬斗内野手、細川成也外野手ら若手の野手に1軍の公式戦で出場機会を与えている。「若い選手が出てくる時期ですが、1軍での戦いは(2軍と)違う。この時期なら自動的に出すことはない。その中で競争。チャンスをつかんでほしい」と三浦監督。緊張感のある戦いを経験することで、成長を望んだ。

20日は中井大介内野手の引退セレモニーが行われた。若手への影響を問われると「どういう準備をしてきたか、他の選手(佐野恵太)がインタビューで答えていましたが、みんな見ていますからね。感じるものはあると思います。野手だけでなく投手も」と回答。試合前後に猛練習を重ねても、引退を余儀なくされる現実があった。「(プロ野球選手は)今しかできない。戦いの場にいられる幸せ。プロに入る前はみんなあこがれていた世界。厳しい世界ですが、どう自分が輝けるか、1日1日無駄にしないでほしい」。戦力外通告を受けてから後悔しないように、若手に完全燃焼を求めた。【斎藤直樹】