高卒5年目で、今季初めて最優秀中継ぎのタイトルを手にした日本ハム堀瑞輝投手(23)が、早くも2年連続の栄冠獲得へ意欲をかき立てた。チームは5位と低迷も、60試合に登板し42ホールドポイント(HP)を記録。「これで終わらないように来年、再来年と結果を出せるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

“豆腐メンタル”は、卒業した。今季はどんな場面でも、自信を持ってマウンドに立つ姿が印象的だった。見た目も、あごヒゲを伸ばすなど、イメージチェンジ。女性ファンから「ほりきゅん」と愛された童顔に、大人の色気をちょっぴり加えた。きっかけは、昨季終盤。「成績がよろしくなくて、肌が荒れてヒゲをそるのがしんどかったので(そるのを)止めたら、それから(成績が)良くなっていった」と、験を担いだ。栗山監督からは「何で生やしているんだ?」と心配されたそうだが「理由を説明したら分かってもらえました」とニッコリ。来季も継続するか検討中だ。

一昨年オフから師事する同じ左の中継ぎ、宮西の背中を追う。タイトル獲得のご褒美は希少な高級時計。「ミヤさん(宮西)は絶対手に入らないだろうって。頑張って探します」と笑った。中継ぎとして数々の日本記録を持つ、その師匠が、来季は2季連続タイトル獲得へ最大のライバルとなる。「調子が悪くても信頼がある投手。来年はいい結果を残されるはず。なんとか張れるように」と闘争心を燃やした。