プロの舞台でも「べっちょない」。巨人ドラフト1位の関西国際大・翁田大勢投手(22)が9日、高校卒業まで18年間を過ごした兵庫・多可町の町役場に表敬訪問。地元・播州弁で大丈夫という意味の方言をグラブに刻み、夢舞台でも力をもらう。

西脇工の3年時に初めてこの言葉をグラブに刺しゅうした時から変わらない。新調したプロ入り後に使用するための青いグラブにも入れた。マイペースな性格にもマッチする。「(しんどい時でも)なんとかなるだろうみたいな。たぶん周りよりかは焦っていない」。高校でドラフト指名漏れを経験しても、今年5月に右肘肘頭を疲労骨折して離脱を余儀なくされても、べっちょない精神を貫いた。

相棒のグラブを手に取る度に自らを奮い立たせる。「多可町が好きですし、播州もそれこそ好きなので」。何があっても、べっちょない。