独協大が1年生のサヨナラ打で筑波大を下した。2戦先勝方式の入れ替え戦において、大きな1勝目を手に入れた。

相手先発は西武ドラフト2位指名の佐藤隼輔投手(4年=仙台)。5回までに82球を投げさせ、引きずり降ろした。1-1と同点で迎えた9回1死一塁、5番の小泉勇人外野手(1年=中央学院)が、9球目を右中間へ引っ張った。一塁走者がホームに到達したのを見て、ベンチとスタンドは歓喜に包まれた。

人生初のサヨナラ打を放った小泉は「うれしかったです。次の打者が4年生だったので、気持ちが楽でした。後ろにつなぐ意識でした」とほっとした表情と口調で振り返った。

ベンチ入りした3人の1年生が、チームに勝利をもたらした。この秋初先発の熊谷尚也投手(1年=木更津総合)が、ノビのある直球と変化球を外角に集める投球で、5回2/3を1安打6奪三振と試合を作った。2番手で登板した富永愛也(1年=春日部東)も2回を無失点に抑えた。

小泉は「熊谷と自分は優勝決定戦でミスをしてしまっていたので、2人で声を掛け合ってました」と、互いに汚名返上の活躍となった。【阿部泰斉】