虎の熱男だ! 阪神から育成ドラフト1位指名を受けた中京大・伊藤稜投手(22)が13日、名古屋市内のホテルで仮契約を行った。

支度金200万円、年俸300万円。「まずスタートラインに立てたというか、プロになったと実感が湧きました」と初々しく話した。

最速150キロを誇る変則左腕は、気迫あふれる姿も持ち味だ。「普段は明るいですかね。でも試合になると、よくマウンドでは人が変わると言われる。気迫が見られると思います。荒々しく見えてしまう時もあるかもしれない…」。まさに「虎の熱男」。グラウンド外では明るいキャラクターで盛り上げ、マウンドでは気持ちを前面に押し出してチームを鼓舞する。

今年はドラフト2位の創価大・鈴木勇斗(21)、同3位の新潟医療福祉大・桐敷拓馬(22)と、支配下で左腕2人が指名された。同期の存在に「切磋琢磨(せっさたくま)していきたいですし、まずは自分のいいところを見せられるように、自分をアピールしていきたいと思います」と意気込む。目指すは“サウスポートリオ”で活躍する日。熱い投球スタイルで、1日でも早く支配下登録を勝ち取る。(金額は推定)【磯綾乃】

◆伊藤稜(いとう・りょう)1999年(平11)11月8日、愛知県豊明市生まれ。豊明小1年時にホーメー少年野球クラブで野球を始める。栄中では東海ボーイズでプレーし、3年時に全国制覇。中京大中京では1年夏、3年夏に甲子園出場。3年夏の1回戦・広陵戦では2回1/3を7失点。中京大では1年春からベンチ入り。最速は150キロ。178センチ、86キロ。左投げ左打ち。

▽阪神筒井スカウト(伊藤について)「評価は育成になりましたけれど、十分1軍で通用するものは持っていると思うので、力をしっかりつけて、コンディションを整えて勝負してほしい」

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