阪神栄枝裕貴捕手(23)が21日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み、現状維持の推定年俸800万円でサインした。

昨秋のドラフト4位。大卒1年目は3月末に右肋骨(ろっこつ)を疲労骨折し、1軍初昇格の直後にも右肋骨を疲労骨折した。

「ちょっとつらかったじゃないですけど…。ケガをしないようにトレーニングもやっていたつもりだったけど、まだまだ知識とかが足りていなかった」と反省。来年に向けて「一番はケガをしない体を作ること。あとはやっぱり1年間、1軍に帯同したい。梅野さんや坂本さんがいるので、そう簡単にいけるとは思っていないですけど、自分もレギュラーを奪う気持ちでやっていきたい」と力を込めた。

今季は1軍出場こそなかったものの、ウエスタン・リーグでは47試合出場で打率2割5分7厘、1本塁打、18打点。チームをファーム選手権制覇に導いた。強肩とインサイドワークは首脳陣の間でも評価が高く、打撃面でもしぶとさが増している。藤浪晋太郎投手(27)を好リードしたゲームも多く、来季の1軍捕手枠争いに割って入れる存在だ。

今秋ドラフトでは、高知高校の後輩で元々面識があった森木大智投手(18)が1位入団。矢野燿大監督(52)からも「森木の面倒をしっかり見てくれ」とハッパをかけられ気合十分だ。「面倒係だけじゃダメ。自分も結果を残して、信頼されるようにやっていきたい。(将来は甲子園で)バッテリーを組みたい。そうなれば高知県も盛り上がるし、自分も頑張りたい」と目をギラつかせた。