西武篠原響投手(19)がプロ初勝利を挙げた。両親も「おめでとう」と声を弾ませる。首脳陣も認める肝の強さ。母友香理さん(49)は「ああいう人間として生まれた」と笑う。「昔からマイペース。いい意味では自分を持ってるけど、悪い言い方だと自分勝手。人にどうこう言われてどうするとかはあんまりないかな」と懐かしそうに話す。
だから幼少期から芯も太かった。父孝明さん(50)は言う。「みんな小学校の時はプロ野球選手になるって頑張って、大きくなるにつれて自分は無理って感覚が芽生えてくると思うんです。でもあの子はなんか、僕は野球で食べていくんだよねみたいな感覚でずっといたんだと思ってて」。
野球未経験の父も触発され、いろいろ学び、中学入学時に初動負荷トレを勧めた。「ケガとか故障が一番面白くないし、防いであげたかったので」。そんな背景もあり、父が「加速度的にババババババッッて」と表現する飛躍ぶり。芯は強く、でも柔らかく。いつかの勝利後のダッグアウト、篠原が率先して報道陣にグータッチする姿が。「ビールかけには記者の皆さんも加わるので」という先輩甲斐野の思いを継承する行動。まだまだ大きくなれる。【金子真仁】



