来季先発に再挑戦する阪神及川雅貴投手が、カーブ完全習得を目指す。

中継ぎで39試合に登板した今季の主体は直球とスライダー。「先発となったら、カーブをどんどん使っていきたい。もっともっと磨いていけたら」と意気込んだ。

習得を後押しする矢野監督には印象に残る1球がある。「柳田をカーブで三振取ったのよ。そのイメージがすごくあってね。あのカーブを身につけていけばやっぱり嫌だ。及川が来季、先発でスタートしようとすれば、やっぱりカーブをどれだけ習得できるか」。今年の交流戦でソフトバンクの強打者から空振り三振を奪った落差のあるカーブ。常時投げられれば投球の幅が広がる。

目指すは日本シリーズ第2戦で完封勝利を挙げたヤクルト高橋の魔球だ。「昨日投球見てましたけど、全然腕が緩まずに120(キロ)前後のカーブがいっていた」。“ケイジカーブ”をものにして先発ローテに割って入る。