ヤクルト先発の高梨裕稔投手(30)がリードを守り切れなかった。

粘投を続けていたが、5回に同点打を許し、4回2/3を4安打1失点7奪三振で降板。「大事な試合を任せていただいてとにかく長いイニングよりも、1イニング1イニングを全力で抑えることを意識してマウンドにあがりました。5回に点をとってもらった直後、何としても0点でしのぎたかった。悔しいです」と振り返った。

1点を先制した直後の5回。1死からオリックス若月の二塁手山田の平凡なゴロがイレギュラー。体勢を崩しながら一塁送球も、一塁手オスナがボールをこぼした。リクエストの末、判定はセーフ。記録は内野安打となる不運な1本からつながれた。犠打で2死二塁とされ、福田に左前へポトリと落ちる同点適時打を浴びた。そのまま2番手スアレスにマウンドを託した。

勝てば日本一が決まる大一番で、10月2日広島戦以来の白星とはならなかったが、オリックスのエース山本との投手戦を演出した。