連続のダウン提示を、どかんと取り返す。西武山川穂高内野手(30)が5日、埼玉・所沢の球団事務所で契約更改に臨み、2年連続の4000万減となる年俸1億3000万円でサインした。

今季は左太もも痛で離脱するなど、打率2割3分2厘、24本塁打、66打点。渡辺GMからは「去年、今年と下がった分、一発で取り返す気持ちでやってほしい」と言われた。気持ちは同じ。いや、それ以上。背番号3は「とんでもない数字を出して、何億とアップするぐらいの気持ちでやります」と誓った。

4番打者、スラッガーとしてのプライドがある。「2番最強打者論」など近年、野球観も多様化しているが、「4番バッターは最強のバッターが座るべき」との持論がある。「打率も、得点圏打率も高くて、ホームランも打って、打点も稼いでいたら、真の4番になれる」と決意を込めた。

具体的な数字の目標は、あえて口にしなかったが、それとは別に球場を「超満員にしたい」と思い描いた。新庄新監督ブームに沸く日本ハムを引き合いに「すごいと思う。それに負けないぐらいライオンズファンもいっぱい集めたい」と続けた。ド派手な成績で、球場に人を呼び込む男となる。【上田悠太】