歴代最多11回の優勝を誇るENEOSは、逆転負けで4強を逃した。

4回に2点を先制したが、その裏に4失点で逆転された。先発の関根智輝投手(22=慶大)が東京ガス・小野田に同点2ランを許し、さらに連打と四球で塁を埋めた後、押し出し四球で降板。次の投手が犠飛を打たれた。

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打線は相手の3番手・臼井に5回以降、山崎のソロによる1点のみに抑えられた。

大久保秀昭監督(52)は「いい試合にはなったと思うけど、勝つチャンスはあったと思ってます」と、悔しさを押し殺すように口を開いた。逆転された4回の守りについて「関根があの回、粘れたら。相馬への四球が痛かった」と、1死一、二塁からの四球を指摘した。

13年以来の優勝はならなかったが、昨年の2回戦敗退から、今年は8強入りと、一時の低迷を乗り越え前進している。「いろんな部分のレベルアップもしないといけない。補強の力をお借りして2勝しましたけど、自チームで勝ち上がるには、打撃力が明らかな課題として残る。当然、優勝を求められますが、まず出場すること。そういう意味では、去年、今年と続けて出て、最低2勝と言っていたことができた。若い子たちは自信を持って。課題と両方を持って、来年、チャレンジして欲しい」と、再スタートへの意気込みで締めた。