DeNAが日本ハムから自由契約となった大田泰示外野手(31)の獲得に向けた調査、交渉していることが9日、分かった。外野はオースティン、桑原、佐野とレギュラーこそ固まっているが、層の薄さが課題。最下位からの巻き返しへ、地元神奈川の東海大相模出身の大砲に白羽の矢を立てた。

大田は今季こそ3本塁打に終わったが、通算75本塁打の長打力を持つ。17年に巨人から日本ハムに移籍すると、昨年まで4年連続で15本塁打以上と素質を開花させた。今季の推定年俸は1億3000万円だったが「ノンテンダー」で自由契約のため減額制限がなく、人的補償も必要ない。

今オフのDeNAは積極投資を行っている。FA権を取得した宮崎と6年契約し大和、山崎の残留に成功。石井琢朗、斎藤隆、鈴木尚典、相川亮二とOBコーチを復帰させると、新外国人投手クリスキーに楽天から藤田も獲得した。オースティンはリーグ屈指の好打者だがけがが多く、不在時に打線の迫力が一気に落ちた。大田獲得に成功すれば、補強ポイントに合致する。