西武ドラフト1位の隅田知一郎投手(22=西日本工大)が侍入りへの決意を強くした。

井端弘和氏「先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ」>

12日、NPBの新人選手研修会にオンラインで参加。日本代表コーチも務めた井端氏はルーキー全員へ「侍ジャパンに入って欲しい」と述べた。

それを受けて、ドラフト4球団競合左腕は「NPBで侍ジャパンに入ることが1つの目標でもある。自分もそういう対象になれる選手になりたいなと思いました」と思いを新たにした。

13年WBC2次ラウンド台湾戦は強く心に残っている。1点を追う土壇場の9回2死一塁から鳥谷(当時阪神)が勇気ある盗塁。間一髪セーフの後、井端(当時中日)が同点打を放ち、その後、勝ち越した名勝負だ。当時、13歳の中学1年生だった隅田は家からテレビで応援。「執念を感じました」と鳥肌が立ったという。

言葉からは責任感の強さがうかがえる。「ピッチャーは試合をすごく握るポジション。できる万全の準備をして、マウンドに責任を持って立てるピッチャーを目指したい」。金メダルに輝いた東京五輪代表のヤクルト村上、西武平良は同世代。野球選手は「ファンの方々や子供たちに夢を与える職業」と思う。大投手へと成長し、今度は自分が夢をもたらし、多くの人の心を震わせる存在になる。【上田悠太】