BC・茨城は17日、水戸市内で記者会見を行い、最速155キロ右腕の松田康甫投手(23)がドジャースとマイナー契約を結んだことを発表した。松田は「世界一の野球選手になることが目標です」と力を込めた。

昨年4月に行われた巨人との交流戦がドジャース入りの決め手となった。1イニングの登板で松井、加藤、増田陸から3者連続奪三振。会見にオンラインで参加したジョン・ディーブル環太平洋スカウティングディレクターは「試合で投げた155キロのストレート、素晴らしいスプリットが目に留まって獲得に至りました」と説明した。

155キロを投げる先生だ。昨年7月にトミージョン手術を受け、現在はリハビリに専念する。教職免許を持っており、地元石川で小学校の非常勤講師として働く一面も。「(昨年の)9月から図工と書写を教えています。週4日は先生として働いて、それ以外の時間をリハビリにあてています」と話した。

◆松田康甫(まつだ・こうすけ)1998年(平10)10月14日生まれ、石川県出身。松陽小2年時に松陽少年野球クラブで野球を始め、笠間中では軟式野球部に所属。金沢高では2年春の北信越大会で初めてベンチ入り。3年時に背番号1を背負うも甲子園出場はなし。拓大では公式戦での登板は1試合のみだった。21年にBC・茨城に入団。球種はフォーク、スライダー、カットボール、カーブ、シンカー。193センチ、93キロ。右投げ右打ち。血液型O型。趣味はゲーム。