巨人ドラフト1位の大勢投手(翁田大勢、22=関西国際大)が20日、原辰徳監督(63)ら首脳陣に仕上がりの良さをアピールした。川崎市・ジャイアンツ球場での新人合同自主トレで2度目となるブルペンでの立ち投げ投球を実施した。

「指導者の前で投げるのは初めてだったんですけど、今日よかったからとか、悪かったからどうとかないと思ったんで、今まで通りやってきたことをしっかりやるという感じで投げました」と、立った捕手に直球19球とフォーク2球の計21球。「フォームを重点的に意識しながら投げた。下半身の使い方とトップまで持ってくるのが最近遅れていたので早く持ってこようと。早めにトップを作ろうと思って投げていました」と振り返った。

左足を上げて右足に体重を乗せた後に右足のかかとを上げる投球フォームを、20日付の日刊スポーツで評論家の田村藤夫氏が「独特のフォーム」と評論した。大勢は「(体重を)乗せてから投げる感覚をつけるためにも、ちょっと上げてからやってました」と、大学のリーグ戦終了後から取り組んでいると説明。「(力が)伝わりますし開きがどうしても早かったので。足を上げてからっていうのがやりやすいので、ああいうところからタイミングの取り方だったりを身につけていって、普通に投げられるようになっていったらいいかなと思ってやってます」と狙いを明かした。

【田村藤夫】巨人1位大勢、日本ハム西崎似の右かかとを上げる独特フォーム

この日で第2クールは終了。力強い投球を見せたものの、ここまでの自己採点は「強度の高い練習もまだ全然やってないですので、なんとも言えないところがあるので」と70点と控えめだった。「今どういう状況なのかなっていう確認にもなると思うので」と、休養日明けの最終クールでは座った捕手への投球に意欲を示した。