ソフトバンク千賀滉大投手(29)が3年ぶりに開幕投手を務めることが15日、公表された。宮崎春季キャンプで報道陣に対応した藤本博史監督(58)が「選手にも伝えています。開幕投手は千賀でいきたいと思います」と明言した。

今季の開幕戦は3月25日、BIGBOSS新庄剛志監督が率いる日本ハム戦。指揮官は「やはりチームのエースなので。143分の1かも分からないけど、そこを任せるのは一番チームのなかで信頼できるピッチャーじゃないかなと思う。第1クールが終わった時点で千賀が元気だなっていうところもあって。ブルペンにも何回か行きましたけど、球の質が違う。そこで千賀に決めました」と、大役を任せた理由を話した。

開幕投手の発表は12球団最速。ソフトバンクは直近10年のうち、21年の石川と18年の千賀が2月19日に開幕投手となることが発表された例があり、近年ではそのケースよりも早い異例のスピード発表となった。

千賀がシーズン開幕投手を務めるのは3度目となる。18年に7回無失点、19年に6回無失点といずれも好投したが、白星はなし。三度目の正直で、藤本新監督の初勝利をつかみにいく。

また、6連戦の初戦となる「火曜の男」についても「2カード目の頭は石川でいきたい」と言及。「石川には伝えていません。僕の中で決めているだけです。これは変わるかも分かりません」と話した。昨季の開幕投手石川は、3月29日のロッテ戦(ZOZOマリン)に向かう可能性が高い。