広島栗林良吏投手(25)が17日、今キャンプ初のシート打撃に登板した。打者11人に対し、4安打4三振無四球だった。

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1年目から絶対的守護神として新人王を獲得した昨季、52回2/3で被安打23より28与四球の方が多かった反省を胸に、今キャンプでは制球力向上に掲げてきた。初めて実戦形式の登板で、ストライク先行を意識。全30球中ボール球は8球、カウントが2ボールまで進んだのは1度しかなかった。ストライク率73%に「スリーボールとかもなかったですし、良かったのかなと思う。自分がやってきたことをやれてるのかなと。制球力は良かったと思います」と納得の表情を浮かべた。

延長12回まで行われる今季、シート打撃2巡目はイニングまたぎを想定した。ただ、打者6人に4安打。打者5人をパーフェクトに抑えた1巡目から、割合を増やしたクイック投法のバランスが悪く「課題ですし、ランナーを出してからが勝負。次のクールはクイックを課題にやりたい」と冷静に振り返った。

新たな課題が見つかったことも決してマイナスではない。佐々岡監督も「まだまだ細かいところは今からでしょうけど、ここまでは心配していません」と信頼を口にする。広島の若き守護神が開幕へ向けて順調にステップを踏んでいる。