中日高橋宏斗投手(19)が19日、DeNAとの練習試合(北谷)に先発する。高橋宏にとって1軍対外試合先発は、プロ2年目で初めて。「必ずゼロで帰ってきたい」と、開幕ローテーション入りへの試金石に挑む。

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この日は雨天のため、室内練習場で“1軍初登板”への準備を進めた。「自信を持ってマウンドに上がりたい」。キャンプ序盤の直球の制球力を問うストライクテストで岡野に次ぐ好成績を挙げた。11日の紅白戦先発をつかみ、高橋周ら2人から三振を奪い、2回パーフェクト。落合ヘッド兼投手コーチを「秋と春ではピッチングは別人。使えると思えば、開幕から使っていこうかと思う」とうならせ、赤丸急上昇中だ。

昨季は肘痛もあり1軍登板を逃した。オフは福谷が紹介したクリニックで関節可動域を広げ、知識も蓄えてきた。ケアも強化して故障のない体作りをすすめ、初の1軍キャンプを順調に消化してきた。

「ここまで投げるのは想定していました。やらないといけない最低ライン」という右腕にとって、まず第一の目標は開幕先発ローテ入り。ローテ枠には大野雄、福谷、柳、小笠原と歴代ドラフト1位が並ぶ。キャプテン大野雄は投手陣にキャンプからの実戦勝利至上を伝えた。「自分の心に響いている。結果が求められる世界なので、貪欲にやっていく」。落合コーチが「スケールが大きい」と期待する20年ドラフト1位右腕が結果を残し、ローテ入りを引き寄せるか注目だ。【伊東大介】