阪神梅野隆太郎捕手(30)が「バズーカ」発動で右肩OKをアピールした。中日戦に「8番捕手」で先発。3回無死一塁で俊足の岡林が試みた二盗を阻止した。大島が空振りして三振併殺を完成させた。

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少しも送球をそらすことができないタイミング。梅野は素早く持ち替え、矢のようなストライク送球をしてみせた。キャンプ中に右肩に違和感を訴え、スローイングの強度を落とした。試合でマスクをかぶったのは8日の日本ハム戦以来18日ぶりだ。

「順調にきています。(状態は)100%じゃないけど、ある程度やれている中で、今日は実戦をやりたいと思って。体が温まって、プレーに入ればあまり気にもならなかった。強い球を投げられたし、ベストな送球ができました」

沖縄・宜野座は寒い日が続いていたが、前日25日から気温が上昇。コンディション的には追い風となった。打撃も順調のようだ。今年は左足を上げない新フォームに挑戦中。3打席で1四球だったが「感じは悪くない。今、取り組んでいるものをしっかりやって、シーズンまで続けたい」と表情は明るかった。

オープン戦の初戦で先発マスクをかぶり、開幕投手候補3人と新人桐敷を6回まで1失点と粘り強くリードした。長年積み重ねてきた実績と経験はあるが、今年はキャプテン坂本と正捕手を争う立場になる。右肩の不安も解消し、開幕に向けて突き進むだけだ。【柏原誠】